ここは、もうすぐ定年退職のワタシ(63歳)に、悩み多きお仕事ガールのムカシちゃん(23歳)が、仕事にまつわる悩みを話しに来る場所です。仕事のモヤモヤ、誰にだってあります。そんな、あるあるな話を皆さんと共有し、悩んでいるのは自分だけじゃないと気付いていただければ嬉しいです。過剰に落ち込まず、楽な気持ちで仕事が出来ますように。ザワつくこころが少しでも凪いでいくようなサイトを目指しています。
年配の方から仕事について聞く
集団就職
専業主婦時代
介護の毎日
ムカシ:ご主人が脳梗塞になって、身体障害はひどくなかったけど高次脳機能障害が残ってしまったんだって。ご主人は一人で動けるけれど、目を離した隙に徘徊してしまうようになって、自宅での介護が大変になってしまったの。
ワタシ:よくある話だけど、当事者になってみないと分からない大変さや、こころの悲しさがあるよね。
ムカシ:でも、その方、なるべく楽しい介護生活になるように頑張って、ご主人の障害を面白行動として、笑い話にしながら過ごしたの。でも、やっぱり一人で介護するのが大変になって、ご主人は施設へ。
ワタシ:そうよね、無理はいけないわ。頼れるサービスを入れて、介護される方の健康も守らないと。
人生最後の就労
ワタシ:そして、ついにずっとしたかった仕事の再開!!
ムカシ:それでも働きたい気持ちが強かったのね。その方、おっしゃってたわ。その方のお母さまが83歳まで働いていたんだって。その姿を見て、私もその歳まで働きたいって。それで、近所のスーパーのお惣菜コーナーで働き出して、上限の年齢の最後の日まできっちり勤め上げたんだって。最後の日は、涙、なみだで挨拶して、小さな花束を抱えて帰ってきたんだって。
ワタシ:なんか、ワタシ、泣いちゃいそう。
ムカシ:ほんと、働く喜びについて考えたわ。いろんなライフステージを迎えても、お母さんの背中を見て育ったその方が、働くことを諦めなかった、感動的なお話よね。私、今日偶然にもその方のお仕事の話を聞けて良かった。
まとめ
職場は、若いときには青春の舞台、そして、だんだんと自己実現の舞台になったり、かけがえのない仲間を得る舞台になったり、最後には人生の姿勢を形作る舞台へと変わったりもします。子育てや介護、自分の病気など、仕事を続けるのに困難なイベントも出てきますが、労働者という存在でいたいという気持ちがあるかぎり、仕事には戻ってこられる事をその生き様で見せていただいたのでした。
その方はおっしゃいました。働くのは楽しかったよ。あ、その時は大変なことが多かったよ。でも、もう働きに出ることは無いと確信して、今、人生最後の就労を終えて、働くのは楽しかったよって言える。あなたも、せいぜい頑張りなさいって。