このサイトは、もうすぐ定年63歳のワタシさんに、お仕事ガール23歳ムカシちゃんが仕事のモヤモヤを話しに来るサイトです。
今日11月23日は勤労感謝の日
毎年11月23日は休日で嬉しいけれど、勤労感謝の日の意味を深く考えたことがなかった齢60過ぎたワタシ。この場所は、働くことを考えるために立ち上げたサイトです。日本中が勤労に感謝する特別な今日という日に、働けることの喜びを実感した思い出をご紹介したいと思います。
今年の勤労感謝の日は20代だったワタシ、すなわちムカシちゃんの頃の思い出です。
勤労感謝の日の意味
勤労感謝の日には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という意味があります。つまり、働くことを尊重し、人々が働くことで得た生産物を祝い、労働者に感謝する日が、勤労感謝の日なのです。もう一つ、ワタシ的には働ける事にも感謝をしたいと思います。学生時代にアルバイト先で、『勤労感謝の日に世間は休日なのに働いている自分たち』をバイト仲間と嘆いていると、社員さんに『勤労感謝の日には働ける事の喜びを噛みしめよう。さあ、しごとしごと!!』と言われて、ハッとしたことを思い出します。定年間際のワタシはこの時の言葉を時々思い出します。40年働いてきて、労働できてお給料をいただけることが当たり前でない事が分かりました。
初給料
ワタシが22歳で社会に出てから、もう40年くらい経ってしまったのですが、社会人1年目ではじめていただいたお給料のことは忘れもしません。明細を見て、これがワタシの労働かと感動したものでした。一生懸命働いて自分で得たお金はとても嬉しかった。あなたはどうでしたか?入職して1ヶ月、慣れない場所でストレスいっぱい、右も左も分からない、そんな環境で孤軍奮闘していただいたお金を見て、仕事って甘くないなとも思ったものです。でも、2~3年経つと、安月給を嘆くようになるんです。今のワタシもそうです。いつも安月給を嘆いています。慣れって怖いですね。せっかくこの記事を書き始めたんです、今日は勤労感謝の日、初給料がとても嬉しかった事を思い出そうじゃありませんか。1年目の初任給は、金額的には安かったですよ。でも、感謝でいっぱいだったのは、自分がまだ会社の利益になる労働が出来ていないことをよく分かっていたからではないでしょうか。新入社員が一人前になるのは手間暇がかかるのです。先輩たちに支えられ、失敗をフォローしてもらいながら過ごした時間は、自分も辛かったけど、教える側の先輩も大変だったことでしょう。世の中にはブラック企業と呼ばれる職場もあり、現代社会を生きる若い皆さんは大変ですよね。幸いワタシは大切に育てていただいて、社会人としての第一歩を踏み出せた。それが、今日思い出した感謝の内容です。そして、自分の月給に見合う労働を提供できているか、厳しい目で自分自身を振り返りたいと反省です。(いやいや、そうはいっても給料安くはないか?と自問自答の繰り返しw)
予期せぬ休職
20代の半ばに、入院して2ヶ月休職を余儀なくされました。まさに、普通に働ける事に感謝をした出来事でした。そして、職場の人間関係はあまり良くないと自分で思っていたのですが、部署の人がかわるがわるお見舞いに来て下さったのです。ワタシの好きなお菓子を持って。現代はプライベートに踏み込まない風潮がありますが、40年前は個人情報保護も緩かったし、入院している病院が知らされるなんて事もあったんです。今の常識から思うと、病気しているのに職場の人がお見舞いに来て大変ではありました。でも、ワタシの好きなお菓子を選んで、足を運んで下さる先輩方に、温かさを感じたのも事実でした。毎日注意されてうんざりになっていた会社の人間関係も別の視点から見れば、温かいものだったんですね。さらに、驚いたのは、クライアントがお花を持って病室に現れたこと。正直、(誰です?病院まで教えたんは??)と思いましたが、自分がこういう人たちの中で仕事をさせていただいているのだと感じ、早く元気になって復帰したいと実感したのでした。普通に毎日働ける事の喜びは、働けなくなってはじめて気がつくのですね。
予期せぬ退職
会社の派閥争いに巻き込まれ、予期せぬ退職も経験しました。会社潰れるかも問題もからみ、この先仕事どうしようという不安が大きくなりました。結局、可愛がって下さった上司のご友人が働く会社に紹介いただき、すぐに転職が決まったのですが、自分ではどうしようもない大きな力が働き、仕事を失うということもあるのだという貴重な経験になりました。会社は生き物です。いつも時代に合わせて変化します。これから先も同じように働けるという保証はないのです。
奮闘した20代に感謝
今もワタシがこうして働けているのは、こういった20代を過ごさせていただいたムカシがあるからです。今、大奮闘の20代を過ごされている方、きっと、何年か後の勤労感謝の日に、温かい人たちとの思い出に目を細める時間がやってきますよ。そして、60代になっても変わらず大奮闘である事は隠さずにお知らせしておきたいと思います。