ここはもうすぐ定年退職６３歳のワタシに、２３歳の悩み多きお仕事ガールのムカシちゃんが、仕事にまつわる悩みを話しに来る場所です。仕事のモヤモヤ、誰にだってあります。そんな、あるあるな話を皆さんで共有して、自分だけじゃないと気付いていただければ嬉しいです。過剰に落ち込まず、楽な気持ちで仕事が出来ますように。ザワつくこころが少しでも凪いでいくようなサイトを目指しています。
ちょっと聞いてよ！ムカつくんだから
今日のムカシちゃんは、穏やかではないですよ。会社で嫌なことがあったようです。なんでも、先輩からのダメ出しに対して、ちっとも反省できないようです。というのも、課長の指示でその通りにした仕事をダメ出しされて、説明しようとしたところ『言い訳をしない！』と怒られたんだって。本当に災難だったね。肝心の課長は知らんぷりで、助けてもくれない。腹が立って涙が少し滲んでしまいました。別の先輩が一部始終を知っていて、席に戻るとコーヒーとお菓子が置いてあったので、また少し涙が滲んでしまいました。その後は何の仕事をしたかもあまり覚えていないくらいでした。時間が経つごとに腹が立って腹が立って、定時で逃げるように帰ってきました。会社だから、怒鳴ったり、怒ったり、泣いたり出来なかったんですね。本当によく頑張った。
怒りとは
自然な感情です
怒りとは、不当な扱いや理不尽な言動にさらされたときに、人が感じる自然な感情です。怒りという感情は第二感情と言われており、二番目に出てくる感情のことです。では一番目に出てくる感情とは何でしょうか？怒りより先に生じている感情は、不安や恐れ、寂しさ、恥ずかしさ、怖さといったネガティブ感情と考えられます。その第一感情が蓄積されていくと怒りとして表に表出されるのです。それは、身を守るために備わった大切な防衛感情なのです。
他者から見ると怖い
怒りは自然な防衛反応であるにもかかわらず、周りの人から見ると怖いものです。怒っている人は相手を攻撃しようとする行動傾向があり、社会的な人は、それを分かっていて怒りを隠そうとします。すると、こころの中にはものすごい葛藤が生まれます。
まあまあまあ・・・っていうの腹が立ちます
だから、怒っている人はこころの中がものすごい葛藤状態で、我慢して我慢してその結果怒っているわけです。そこに、まあまあまあ・・・っていう人が現れたら、火に油です。この、やり場のない感情を誰かが受け止めてくれるだけで、ずいぶん楽になるのに・・・ムカシちゃんのように涙が滲むかも知れません。
怒りに隠された感情とは
ムカシちゃんの第一感情を見てみましょう。ムカシちゃんが本当に言いたかったことは何だったのかな。
先輩が話を聞いてくれなくて悲しかった
ムカシ：理不尽だと思わない？もし先輩も課長の指示だったって分かったら、言い訳するななんて言わないよ。
ワタシ：そうよね。逆に、課長の方に聞こえないように話するかもね。
ムカシ：言い訳をする人間だと人格否定されたようで悲しかったんだよ。
ワタシ：悲しかったよね。
課長のせいでこんな目に遭っているのに知らんぷりされ残念だった
ムカシ：それに、課長がひどい。目の前でひどい目に遭ってるのに、『それ、自分が指示したんだ』ってひとこと言ってくれても良いのに。人の上に立つ人間として残念だよ。
ワタシ：そんなモラルの低い人の下について残念だよね。
怒りのコントロールに全身全霊 仕事どころじゃない
ムカシ：その後のことはあまり覚えていない。こういう状態で仕事をすると、とんでもないミスをするんだろうと思った。怒りをコントロールするのって本当に難しいね。みんなどうしてるんだろう。
ワタシ：みんな多かれ少なかれ、あると思うよ。ムカシちゃんは、こうして自分の怒りの感情の裏に隠された本当の気持ちを知ることが出来た。だから怒りの感情と少し距離を取ることが出来たのね。でも、怒りをぶちまけて社会的に居場所がなくなる人や、我慢しすぎて健康を害する人もいる。やっぱり、怒りの感情は自分を守るための大切な感情なんだね。無かったことにしてはいけないのよ。
でも分かってくれてた人もいた
ムカシ：お菓子とコーヒーに救われた。その場にいた人みんなが敵だったら、私、もう号泣しちゃってた。
ワタシ：優しい先輩がしっかり見ててくれて良かったね。きっと、その場では言わなくても、ムカシちゃんの頑張りは見てくれているし、指導してくれた先輩にこっそり言ってくれたりとか、あるかもしれない。
ムカシ：空気を読んでたのかもね。『課長が指示しました～』って言えないね。今やっとわかった。我慢できて本当に良かった。だけど、それにしても理不尽だよね。こんな若輩者が怒ってる人としらばっくれてる人の調整役しないといけないなんて。
ワタシ：お疲れ様でした～っｗ
まとめ
どうでしたか？あなたも理不尽な事に怒りがわいてくること、ありますよね。そして、怒っている同僚、いますよね。怒りの陰に隠れた本当の気持ちを分かろうとする事、怒りという感情から少し距離を取ることが、穏やかに過ごせる秘訣なのではないでしょうか。怒りを無かったことにはしないで下さいね。大切な自分を守るための感情、相手に伝わる形で示していけたらいいですね。
