職場の同僚が辞めていく ⑤さあ、あなたは会社に残るんですか?

やりがい

ワタシさん63歳女性、定年間際のベテラン社会人です。たくさんの同僚が辞めていくのを見てきました。印象的だった同僚の言葉をご紹介いたしましょう。

いつも気さくに話してくれてありがとう

『今、ちょっといいですか?』と近寄ってきた若手の男性社員。なんだろうと思っていたら、退職の挨拶でした。『助けてくれたこと、お礼言いたかったんです。いつも気さくに話してくれてありがとうございました。』え~?ワタシ、びっくりしました。だって、そんな風に思っていてくれたなんて、少しも想像してませんでした。雑談も多くなかったし、プライベートな事はあまり知らない相手です。退職の挨拶の時には、関係性に新たな発見があり驚かされることがしばしばあるものです。

同僚が退職する時って、こちらの思いの方が大きい場合、向こうも同じように思っている事を望みがちなんですよね。ある同僚が、退職する社員が事前に自分だけに個別で教えてくれなかったと不満を訴えているのを見たことがあります。これは、悲しい。とても悲しいです。でも、不満を言いたいところ、ぐっと我慢して心の中に納めましょう。あなたの悲しみはこのワタシが受け止めます。

一方、この若手社員のケースのように、知らず知らずにした親切が、その人の心の中に印象深く残っている場合、思わぬご褒美として感謝されることもあります。これは、日頃の他者に対する親切心を褒められたと思って素直に受け取りましょう。ワタシは、嬉しくて彼の今後の職業人生に最大のエールを送りました。この関係性は私のこころに残る良い思い出の一つとなったのでした。

あなたも退職金出るうちにもう辞めたら?

一緒にプロジェクトを立ち上げた仲間の言葉です。同じ目標に向かって切磋琢磨しましたが、年数が経つにつれその仲間のこころは疲弊していきました。不満で表面張力が崩れた時、退職を決意したようです。もちろん、その決意を打ち明けてくれましたが、『あなたも退職金出るうちにもう辞めたら?』と言われました。

ワタシは、会社潰れるかも問題に対して、なきにしもあらずとは思っていましたが、まだこの会社に愛着があったし、この会社でしたいこともありました。

もしあの時、ワタシも不満の表面張力が高い状態なら、仲間の言葉に同調して求人サイトを見ていたかも知れません。

会社潰れるかも問題は、実はどんな会社にもある問題なのです。会社が潰れそうだから辞めるのではなく、もうその会社でしたいことが無くなった時に辞めるのではないでしょうか。退職金が出るうちに辞めようと思ったあなた。もしかしたら、もうそろそろ、その会社からの卒業の時期が近づいているのかも知れませんよ。

とにかくゆっくりするわ

この言葉は、本当によく聞く言葉です。現代の職業人の疲れ果てた悲鳴のように聞こえます。そんなになるまで我慢して、ようやく辞めることを決意できたときには、余力は残っていないと言うことです。そうなってしまったら、次へのステップは簡単に踏めません。そうです、労働者の心身の疲労というのは、休んだからと言って簡単に回復できる物ではないとワタシは考えます。自身も、とにかくゆっくりするわと退職したことがあります。その時、回復までに時間を要しました。自分自身を大切に、健康に働くことの尊さを思い知りました。だから、皆さんにはとにかくゆっくりするわと、退職しないといけないくらいまで自分を追い詰めないでとお伝えしたいです。

ワタシさんはこの先どうするんですか?

会社に見切りをつけて退職していった人の言葉です。不思議なことに一人や二人ではないのです。ワタシはいつか辞めていく人と思われていたのでしょうか。ワタシ自身は愛社精神もあり、自分の仕事にやりがいもあるのに、です。でも実は、日頃から『もうしばらくはここで働かせてね。でも、永久にこの会社に居ようとは思わないよ。』と言っていました。ワタシは、数回の転職経験から、会社が10年後も同じ状態とは限らないし、自分も良くも悪くも同じ状態とは限らないという事を学んだのです。なので、今はこの仕事を精一杯したいと思うけど、この先、どうなるかは自分でも分からないのです。辞めるか続けるかは自分のタイミングで考えたいし、自分の仕事は自分で選びたいと思うのです。

まとめ

さあ、あなたは会社に残るんですか?この問いに対して、職場の同僚の退職でざわつくこころを見つめながら、ワタシはこう答えたい。

『今はまだやることがあります。』

そうです。他の人は関係が無いのです。自分がこの会社でやる事があるのか無いのか、それが問題なのです。しかるべき卒業の時が来たら、迷わずこう言いたいです。

『ミッションが終了しました。お世話になりました。退職します。』

余力を残して・・・

 

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